May 8, 2009

【読書】関が原

司馬遼太郎さんの関ヶ原を読みました。
家康と三成、たぬきときつねの化かしあいとは
よく言ったものだと思います。

最終的には、家康の将としての器が
三成のそれよりも大きかったということでしょう。

やはりでも注目すべきは、大谷吉継の最後ですね。
病気で目は失明し、足は動かない、顔の皮膚はただれている
で普通の人間なら戦どころではなく、自宅待機したいところ
負けるとわかっていながら、友である三成の軍に加勢をする
というなんとも義に生きた人間のすばらしさは
華のない関ヶ原の数少ない華でしょう。

「三成よ、お前も目が見えぬな」
と加勢する様は混じりけのない男の中の男です。

最後も、秀秋が裏切り豊臣の世が終わったことを諭した大谷は
もはや手仕舞いのようだな
と御輿の上で介錯の者が刀を抜く前にハラを切るのです。

義に生きた大谷、利に生きた小早川
とにかく対比が美しく描かれています。

ただ、最後の100頁以外は
ほとんど策略を練っている描写なので
やはり作品としては、多少地味ですね。

次は、城塞を読みたいと思います。