September 21, 2011

【思考】日本人の致命傷

大きな台風が関東に来るとの事だったので
少し遅めの帰宅指示のもと帰路につきました。

雨足は徐々につよまり、あっという間に
帰宅する為の足は無くなりました。

五反田で立ち往生している間に色々な事を考えました。
日本人の良いところと致命的なところについてです。

旅から帰ってきて、日本人を全く見ない生活からの
オブジェクティブな目線がよりそうさせたのかもしれません。

五反田の山手線のホームにおいて
日本人は律儀に全体行動を重んじ
大雨の降る中でも理路整然とホームに並んでいます。
秩序を重んじている訳です。

その秩序を重んじる態度があるからこそ
都市部での文明が、かなり際どいバランスで成立しているともいえます。

それは逆に致命的にも感じます。
普段の秩序通り振る舞えば、うまくいくと決めつけ
思考が完全に停止しているように見えたのです。

情報と文明(誰にでもすぐに分かる便利な道具)は
9割型は平穏においてでないと意味をなしません。
平穏以外の場でその9割を淡く期待するのは致命的だと思います。

残りの1割を自分の文化的本能で攻略するのは
秩序(団体行動)を乱す嫌われる行動ではないはずです。
五反田で電車を待つ人の群れは
団体行動をしてはいませんでした。

術を失い、文明に殺されてはいけません。
平穏以外で頼りになるのは文化だと信じています。
己の帰る場所です。