January 5, 2011

【読書】殉死 感想

帰省中、新幹線で読み終わる本はということで
今回チョイスした本はレコ。

司馬遼太郎先生の"殉死"です。

主人公は乃木神社、乃木坂で有名な乃木希典将軍です。
その乃木の精神と思想と、明治天皇の崩御とともに殉死した
彼の行動の必然性が書いてあります。

乃木という人は精神を重んじるとても固い人です。
松蔭の師匠の内弟子という環境で幼年期を送ったので納得出来ます。

明治帝は、年の近い彼の武士らしさを愛し、学習院の院長を任せたり
固くいうと寵愛の対象、くだけて言うと仲良しでした。
明治帝の臨終の際、内閣総理大臣よりも先に
乃木は御遺体と対面が許されたほどです。

個人的な見解では明治帝は、オールヒューマンレイスの平和を切望し
繊細な和歌を読まれる事巧みな御方という印象です。
身近なところでは、明治神宮のおみくじ"大御心"には
明治帝の御詠みになられた歌が含まれています。

例を一つ(引用)

四方の海 みなはらからと 思ふ世に など波風の 立ちさわぐらん
(四方の海にある国々は皆兄弟姉妹と思う世に
なぜ波風が騒ぎ立てるのであろう)

ある部分で乃木と共通した部分があったので
互いに引かれ合ったのかもしれませんね。

筆者は軍人としての乃木を
"これほど悲惨な無能はない"と否定的に書いています。
が人格としては、新渡戸稲造の『武士道』ではないですが
思想的に美しく一途に描こうとしています。

巧くまとまりませんでしたが
当時世間に衝撃を与えた殉死と、乃木の人格に触れたい方には
オススメの一冊です。

-eng-
【book】Jun shi(Joint Suicide)
I picked up a book as much as I can finish reading in Shinkansen,
that is "Jun shi"published by Ryotaro Shiba.

Featuring Maresuke Nogi,he is the general of Great Japan.
this story is his joint suicide for Mutsuhito the Great(Meiji Tennou)
with him better half and his mind and ideology.

Nogi has a stuff neck prefering mind to activity,
because he was a student of Shoin Yoshida's cousin.
definitely I got it!!
will you?

Mutsuhito the Great gave him the president of Gakushuin,
so to speak,he like Nogi so much!!

Then I got a negative stuff in this works,but
as much as I got a good impression about Nogi
from author opinions.

Though I can't put together well,
I definitely recommend this title for persons who got interest in Nogi,
and joint suicide of Bushido.