大きな台風が関東に来るとの事だったので
少し遅めの帰宅指示のもと帰路につきました。
雨足は徐々につよまり、あっという間に
帰宅する為の足は無くなりました。
五反田で立ち往生している間に色々な事を考えました。
日本人の良いところと致命的なところについてです。
旅から帰ってきて、日本人を全く見ない生活からの
オブジェクティブな目線がよりそうさせたのかもしれません。
五反田の山手線のホームにおいて
日本人は律儀に全体行動を重んじ
大雨の降る中でも理路整然とホームに並んでいます。
秩序を重んじている訳です。
その秩序を重んじる態度があるからこそ
都市部での文明が、かなり際どいバランスで成立しているともいえます。
それは逆に致命的にも感じます。
普段の秩序通り振る舞えば、うまくいくと決めつけ
思考が完全に停止しているように見えたのです。
情報と文明(誰にでもすぐに分かる便利な道具)は
9割型は平穏においてでないと意味をなしません。
平穏以外の場でその9割を淡く期待するのは致命的だと思います。
残りの1割を自分の文化的本能で攻略するのは
秩序(団体行動)を乱す嫌われる行動ではないはずです。
五反田で電車を待つ人の群れは
団体行動をしてはいませんでした。
術を失い、文明に殺されてはいけません。
平穏以外で頼りになるのは文化だと信じています。
己の帰る場所です。