結構前に読み終えていたんですが
イロイロあって感想を書いていませんでした。
(くどいですがイイモノの感想は長くなります)
and this post is so hard to translate into JP for me.
内容は明治という時代を、日本のある時代としてではなく
ある国家として考え、その成り立ちと、その振る舞いを
いくつかの章に分けて書いてあります。
元々は司馬氏によるNHKの演説を活字化したものです。
涙無しには語れない章もあります。
様々なエピソードを複合して導き出せる事は
「国民」というキーワードです。
江戸時代の多様性をファンデーションにして
その上に成立した国家、明治。
国家の誕生と同時に、日本国民が誕生しました。
明治の人たちは軍人ならずとも、侍でした。
詩人も、商人も、政治家もみんな。
人生には主題がある。
まさにこの時代人はそうやって生きていました。
被害妄想的に考えると、明治の誕生は
重税などの苦労以外の何も国民に与えていません。
でも、初々しい国民は、自分の努力次第でどこまででも上がれるという
「国民」になった事に歓喜しました。
自分の可能性を信じ、成長したいと思った訳です。
成長を求めるとは、シンプルになるという事だと僕は考えています。
シンプルは、正直とも言い換えれると思います。
侍上がりの明治時代の偉い人は、みんな正直でした。
簡単な様で、自分の中の「少年」が小さくなり
「大人」が大きくなるとシンプルになるのが時々難しくなるんです。
例えば、絵を描いたり、文字を書いたり、体を動かしたり
音楽を楽しんだり、恋愛したり、という創造的な部分は
人間の最も少年の部分が行うと思います。
人間の最も正直な部分
大人の変な講釈の無い部分
規範というと誤解があるかもしれませんが
そういう少年をまとって成長を求めようと思いました。
成長を求める姿勢として、大切な事を教えてくれる作品でした。
またもや全然まとまりませんでしたが。。
僕の少年の部分の仕業です。