三巻を読み終えました。
西郷は鹿児島に帰り
板垣の自由民権運動の兆しが見え隠れし
新政府(大久保)に対する苛立ちが露骨になってきました。
大久保、西郷の行動の裏にある思想や
その周りにいる小物達の動きが盛んになる巻でした。
WW2時代の日本の
国が滅んでも天皇を守るというような
思想が出来始めるのもこの時代です。
国会を国民よりも高いところに置こうとする
ための手段だったのですね。
そのため江戸幕府がただ単に大久保幕府になっただけと
嫌気が差したものもたくさん出てくるわけですね。
ただ西郷には戦意はこの段階ではありません。
この後に控える西南戦争では
明治政府(東京の警視庁、薩摩以外の藩出身の兵隊)
VS
西郷軍
ということになりますが
一体どういう考えが彼らを日本最後の内戦へと
導いていくのでしょうか?
とても楽しみです。
しかし艶やかな内容は一切ありません。